総合日本語コース概要
大学・大学院進学に向け年間 920時間* の充実した学習 (6か月から長期ビザで最長2年)
総合日本語コースは、日本で大学や大学院への進学を目指す人のためのコースです。
日本の大学に入学するためには、大学および一部の大学院の受験に必須となる日本留学試験(EJU)で高得点をマークする必要があります。そのためには、大学等で必要とされるレベルの高い日本語能力と大学が指定する文系、理系科目における基礎学力を身につけておかなければなりません。
日本語能力については、単に日常生活で使う"聞く・話す・読む・書く"基礎能力だけではなく、日本人学生と同等に学業を修めるために、大学の講義を十分に理解しながら"聴く"力、自分が学び、研究したことを授業などの公的な場で"発表する"力、また、専門用語の知識はもちろん、その専門分野の論理的文章を"読み込む"力、さらには、科学的、論理的思考により正確に自分の考えをレポートや論文に"論述する"力が必要です。総合日本語コースでは、こうした大学、大学院の受験や生活において必要な日本語能力(アカデミックジャパニーズ)をしっかりと身につけていきます。
また、基礎学力養成のために、総合科目への対策として、「現代社会」、「地理」、「歴史」の社会科目はもちろん、多くの大学が受験時に参考にする英語(TOEFL)、さらには、本校入学時から大学入学まで受験に必要な情報を得て、スケジュール管理を行い、実際に準備していくための「進学対策」の授業を設定しています。希望者には、通常授業外で「数学」の授業も提供しています**。
なお、このコースは、日本語学校の中でも数少ない文部科学省認可の「準備教育課程」でもあり、海外において高校卒業までの年数が12年未満であるような場合もこのコースを卒業すれば、日本での大学出願資格を得ることができます。
本コースで長期的に学習するため「留学ビザ」が必要な場合は、本校で申請、取得が可能です。留学ビザ以外の長期ビザを取得している方も本コースへの入学が可能です。
*(財)日本語教育振興協会の認定基準は760時間。
**別途受講料が必要です。
日本語科目(週19時間)
総合日本語コースの最も重要な時間。日本語能力の基本である"聞く・話す・読む・書く"の4技能を総合的にバランスよく、しかも着実に向上させるための日本語授業です。入学時にひらがな、カタカナを読み書きできる程度で初級から始める人でも、毎日の授業、課題をこなすことによって、1年半から2年で専門用語を辞書を引きながら読み、ニュースを聞き取り、時事問題などについて討論したり、調査したことを発表したりする最上級レベルまで到達することができます。ほとんどの大学において入学選抜時にその成績結果が参考とされる日本留学試験、また世界的に認められた日本語能力試験において高得点を獲得することも可能となります。
日本留学試験(EJU)対策(週2時間)
日本語科目について徹底した対策を行います。過去の模擬試験の出題を分析した練習問題はもちろん、類似問題を解きながら必要な受験のための日本語知識を学びます。また、実際、何度も模擬試験にもチャレンジして自分の現時点の力を確認し、今後の対策を立てます。
総合科目のための現代社会科目=公民、地理、歴史(週2時間)
総合日本語コースでは、日本留学試験の総合科目対策のため、また、日本の社会やしくみや世界について理解を深め、関連する言葉について日本語で理解、表現ができるように社会科目を設置してます。「現代社会=公民」「地理」「歴史」の授業を日本語で受講し、生活などの身近な事柄から、より大きな社会問題まで日本語で学び、考えていきます。例えば、日本の経済や政治のしくみ、世界の国々の状況ついて日本語で学び、グループで調べ発表し、クラスで討論したりすることは、日本の大学などへの受験にはもちろん、その後の大学生活や社会生活においても非常に有益な学習になるにちがいありません。
英語=TOEFL対策(週1時間)
本コースでは、大学受験にて多くの大学や大学院が必須としているTOEFL英語の対策を行います。レベルに合った内容で、初級から上級レベルまで対応しています。
留学ビザの場合は、受講は必修となります。その他のビザの方は、自由選択となっていますが、大学や大学院を受験する場合は受講することをお勧めします。
進学対策(週1時間)
たとえば、スポーツで、驚くほどの戦力はあっても、戦略や戦術がなければ容易に勝利することはできません。
日本の大学や大学院を受験する場合も同じです。単に日本語や受験科目を学べば容易に受験を乗り越えられる訳ではありません。
日本の学校教育のシステム、大学、大学院で何を学びまた研究することができるのか、自分が希望する将来像からどのような学科を選んだらいいのか、実際にどんな大学や学科があるのか…など自分の国の状況とはどのように異なるかという点も含めて、まず理解することが必要です。
また、実際の入試のために、どのような学習上、手続き上のスケジュールを立てて準備をしたらよいのか、生活上注意しなければならないことはどのようなことなのか…を知り実践していかなければなりません。
そのような「勉強」以外の重要な受験における戦略や戦術を学び、実際に準備を進めるために設けられたのがこの「進学対策」の授業です。
カリキュラム・時間割
カリキュラム
年間授業時間は1年コースの場合。実際の授業時間は学習期間によって異なります。
分野 |
受講科目 |
授業内容 |
年間 授業 時間 |
週間 授業 時間 |
備考 |
総合日本語科目 |
総合日本語(基本授業) |
主教材を用いて"聞く・話す・読む・書く"の4技能をバランスよく養成します。初級・中級・上級・最上級を各6か月ずつ学習する。 |
698 |
19 |
必修 |
総合日本語科目 |
日本留学試験(EJU)対策 |
日本語科目について、問題集を解きながら学びます。模擬試験も実施します。 |
74 |
2 |
必修 |
受験基礎科目 |
公民=現代社会 |
日本の政治、経済、文化など社会のしくみを学びます。 |
37 |
1 |
必修 |
受験基礎科目 |
地理・歴史 |
日本、世界の地理、歴史の主要項目について日本語で学びます。 |
37 |
1 |
必修 |
受験基礎科目 |
進学準備 |
日本の大学・大学院における教育システム、受験のための諸準備等について学び実践します。 |
37 |
1 |
必修 |
受験基礎科目 |
英語(TOEFL) |
レベルに合わせTOEFL対策を行います。 |
37 |
1 |
留学ビザの学生は必修。その他は自由選択。 |
合計 |
920 |
25 |
時間割の例(実際は多少異なる場合があります)
月~金曜日まで、9:30~15:30、50分授業が5時間あります。
午前と午後、科目により講師が変わります。1クラスの定員は、18名と余裕を持ったクラス運営をしています。
時間 |
1 |
2 |
3 |
昼休み |
4 |
5 |
9:30-10:20 |
10:30-11:20 |
11:30-12:20 |
12:20-13:20 |
13:20-14:10 |
14:10-15:10 |
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月 |
日本語 |
日本語 |
日本語 |
|
日本語 |
現代社会(公民) |
火 |
日本語 |
日本語 |
日本語 |
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日本留学試験(EJU)対策 |
進学準備 |
水 |
日本語 |
日本語 |
日本語 |
|
日本語 |
英語 |
木 |
日本語 |
日本語 |
日本語 |
|
日本語 |
日本留学試験(EJU)対策 |
金 |
日本語 |
日本語 |
日本語 |
|
日本語 |
地理・歴史 |
日本語学習・授業
日本語レベルと学習内容
前日の復習や確認テストも行いながら、進めていきます。毎日の授業内容を理解し、宿題はもちろん予習復習をしていれば、必ず日本語が上達します。クラス分けは、入学時および学期末のプレースメントテストの結果によって行われます。
レベル |
学習到達目標 |
その他 |
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初級 |
日本語の勉強を始めて間もない方(150時間学習程度)が対象。日常生活に支障のない会話、コミュニケーション能力が身に付きます。漢字約400字を学習し、簡単な文章を読むことができるようになり、手紙など平易な文章を書けるようになります。 |
教科書 |
国際交流基金編『日本語初步』凡人社 |
学習期間 |
6か月 |
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目標到達レベル |
日本語能力試験3級 合格レベル |
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中級 |
まとまった内容の文章を読み書きでき、決まったテーマについて自分の意見をまとめ、発表できるようになります。たとえば、自分の生活、国の事情、文化などについて詳しく話せるようになります。日常生活の会話で困ることはほとんどなくなり、仕事でも使えるようになってきます。 |
教科書 |
松田浩志,長田龍典,亀田美保ほか『テ-マ別 中級から学ぶ日本語』硏究社 |
学習期間 |
6か月 |
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目標到達レベル |
日本語能力試験2級レベル |
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上級 |
辞書を使いながら、新聞などを読むことができます。新しい単語を覚えながら、テレビ・ラジオの内容が聞き取れるようになります。また、それについて自分の考えをまとめて、書き、話すことができるようになります。 |
教科書 |
松田浩志,長田龍典,亀田美保ほか『テ-マ別 上級で学ぶ日本語』硏究社 |
学習期間 |
6か月 |
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目標到達レベル |
日本語能力試験1級レベル |
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最上級 |
専門学校や大学の授業、講義理解、課題の提出や研究論文作成、発表などでの使用まで可能なレベルになります。日本でどのような生活の場面でも日本語で対処することができるようになります。 |
教科書 |
オリジナル視聴覚教材 |
学習期間 |
6か月 |
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大阪YMCA開発のベストセラー日本語教材
中級、上級で使用している「テーマ別」シリーズは、大阪YMCA日本語学校の教員たちが開発したテキストです。多くの日本語学校でこの教科書が採用されており、信頼と実績のあるベストセラー教材です。この教科書の著者は、本校で何名か直接教えており、レベルの高い教育を提供しています。さらに、これらの講師は他校から教員研修の依頼を受け、教科書の使い方や教授法の講義を行うなど日本語教育のリーダーシップの一端を担っている実力者です。なお、このテキストは、韓国でも時事日本語社から「ジャンプ」シリーズとして翻訳・発刊されています。
準備教育課程とは?
海外で高校卒業まで12年未満の教育でも日本で大学出願資格が与えられる教育課程です。
日本の大学に進学するためには、外国の学校教育において12年以上の課程を修了していることがその要件となります。しかし、一部の国や地域では、高校修了までの期間が12年に満たない場合があり、そのままでは日本で大学に出願する資格がありません。そのような場合でも、文部科学省が指定した「大学に入学するための準備教育を行う課程」を修了し、18歳に達した人には大学出願資格が与えられます。本校の総合日本語コースは、この「準備教育課程」として、文部科学省から認可されています。
本国の中等教育修了年数によらず(10年か11年かに関係なく)本コースの1年コース以上を卒業すれば日本での大学出願資格が与えられます。
文部科学省による説明(通知)
文部科学省による準備教育課程学校一覧
準備教育課程の対象となるのは、本国にて中等教育を「修了(卒業)」している場合であり、もともと12年教育である中等教育課程を11年で中退したような場合は、対象にはなりません。その場合は、日本で高校卒業資格を取得する必要があります。
主な対象国および地域(例)
・シンガポール、フィリピン、マレーシア、中国の一部の地域、ネパール、モンゴル、香港(〜2008)など


